クラウドファウンディング出資 顛末記 前編


システム技術グループ G.Y

昔から 小さい電子機器(ガジェット)が好きだったので ミニノートPCも結構好きで HP 200LXなども持っていますが
いわゆるネットブックにはあまり食指が動かず かろうじて中古で今はなき 工人舎の ワンセグTVが映るものを入手した程度。
理由としては スペックが低すぎる と言うのが一番大きく・・・

また製品カテゴリー自体も3年ほど前までは新規で出てくることもなく このままタブレットPCに敗れ去った製品カテゴリーと
なるのかと思っていましたが 3年前にGPD が 7インチの小型ノートPCを出してからちょっと空気が変わりました。
※基本クラウドファウンディングで入手となっていましたが。

知り合いも GPDのPCはええぞー という謎の普及活動をしていて欲しいなーとは思いつつ
1,乗り遅れたこと(クラウドファウンディングは購入が早ければ早いほど安い場合がほとんど、寧ろファウンディングで買わないと損した気分になるレベルで値段が違う)
2,7インチ という画面サイズがどうにも小さすぎる気がしたこと
から入手断念。

その後も 7インチで かつCPUが通常PCでも利用できる程度のものを採用した製品が登場しますが流石にスペックが上がってくると値段も相応のものになり 指を咥えてみている状況

そんな感じで もう少し画面が大きくて 値段が5万円以下でー という願望を持ちつつ日々を過ごしていた所に新たに kickstarterでミニノート クラウドファウンディング開始の情報が。

0,名前は「Falcon」(パッと浮かぶのはネバーエンディングストーリーのドラゴンか(古っ)、スタウォーズか)
1,画面サイズは8インチ(この時点ではミニノート製品で唯一の8インチ)
2,CPUは Pentium Silver N5000 (4コア4スレッド 通常1.10GHz バースト2.7GHz)
3,解像度は1920*1200 (フルHD以上)
4,メモリ8G、 ストレージは 128GB or 256GB
5,タブレットモードにもなる(360度画面開ける もちろんタッチパネル)
6,ファウンディングで 399ドル
7,メーカーはTOPJOY (中国 深センの企業らしい。知らねぇ・・・)

この時点で 不安要素としてはファウンディング実績のない メーカーと言う点のみ。スペック・値段は全く希望通り。
CPUも別にゲームするわけでないし、バッテリーの持ちが悪くても USB-C で充電可能=モバイルバッテリー使えば!

ただ、ここでクラウドファウンディングの落とし穴というのが実際にものが出てこない場合があるということ。
出資し製品が出てこないファウンディングプロジェクトは結構あり、特に実体が伴う製品で開発計画からのものは危ない。
ただ、今回のこの製品(TOPJOY Falcon)はプロトタイプは一応出来上がっており、改良の余地はあるものの実際の稼働品レビューがちらほらあったことから出資を決定

出資期限は 2018/12/8  発送予定は2019/2

という事で いそいそ kickstarterのアカウントを作成し、出資。 ついでにタッチペンも30ドルとの事だったので追加で。
しめて429ドル。まずまずな感じです。

・・・・

が、このあと 製品が送られてくるまで 中々な状況になりました。

まず、製品が送られてくるはずの2月になるも なんの情報更新もされない。
住所をメールで送れという案内があったが 肝心の製品の送付について何も情報がない状態。
荒れる掲示板。

なのに 別のクラウドファウンディング(campfire)でも 出資者を募るプロジェクトを開始

3月も後半の 2019/3/22
ようやく遅れの原因を記載した情報がアップされました。
理由はCPU不足。
おいおい 今?2月送付なら2月に遅れることわかってただろうが!

まぁIntel のCPU供給が特に滞っていた時期でありました。
特にエントリークラスのCPUは市場に出回らず、クラウドファウンディングで扱う1000個未満の数を揃えるのが難しい状況だったのかなと思います。
が、タイミングというか状況説明がおそすぎる。

※ここで 遅れているお詫びとしてHDMIケーブルおまけで付けますと言うアナウンス。
んー 要らんなぁ・・・まぁくれるならもらうけどー。どうせならケースとかくれよーと思ったのは私です。

その後も 公式には月2程度 まだ遅れている、まだ遅れている というupdate。
掲示板の書き込みにも散発的に返答は返していたようだが ほぼ無視状態。
掲示板にはとうとう 「scam?」という書き込みまで。(意味は「詐欺」)
私も5月頭くらいは もう諦めが入っていて、あー高い勉強代になったかなーとか思っていたものでした。

そんな状況が一変したのは 5月も終わりかけの 24日の書き込み。
CPUを PentiumSilver N5000  手に入らないから Pentium Silver J5005 に変更する。。。

んーと N5000って ノート用低電力CPUで J5005ってデスクトップ用ですやん・・・バッテリーとか電源回路とか大丈夫なんかいな?発熱して燃えねぇだろうな・・・  
※速攻でツッコミ入るレベルの仕様変更です。TDPからして 6W と 10W で全然違います。日本メーカーじゃありえないかなーと思います。ここらへん 中国深センの 町工場的思考(柔軟と言っていいのか・・・)があるのかなと思ったり。

ちなみにこの時 一瞬 日本のMARSHALからこのfalconと思われるマシンが販売されました。
全く見た目が同じ製品だったのですが流石に筐体だけだろ・・・と思っていたら 購入した人から情報提供があったようで 起動時のロゴが メーカ名のTOPJOYだったそう。
更に荒れる掲示板(笑)

このドタバタかつ応答の質・量が極めて悪いことからこの時期の出資した人のブログなど読んでいると 総じて悲観的、モノがたとえ完成しても低品質だろうという推測がなされていました。

(ま、それは置いといて)とりあえずCPUが確保できた事により一気に生産に入ったようで工場でこんな感じで組み立ててます 的な情報アップデートが入りました。

そのうちの写真の一枚

ちゃんと 帽子被れ!と思ったのは私だけじゃないはずw

7月に入ると 送付を始めたという事で私にも 追跡番号を記載したエクセルが添付されたメールが届きました。
送付される順番と出資番号はマチマチのようで、出資が早ければ送付が早いというわけでもなかったようです。
んー謎。

さて、遅れに遅れて かつ CPUを(乱暴に)変更した製品の質はどうか。その前に本当に届くのか!?
後半へ続く